
稲刈りが始まりました。
この田んぼは「みんなの田んぼ」といって、参加者を募って最初から最後まで一緒にお米を作るというプロジェクトの場です。
参加者は20人ほど。子供も来たりすると何十人の場所。
晴れやかに始まって次の日に大雨。天気予報を超える大雨でせっかく乾いていた田んぼはまた元通り。
でも日程を組んでいるのでどんどん刈りました!
長靴もズボンも服もどろどろになりながら刈って干しました。
もうこんな作業は勘弁だー、と言いながら。

家に帰ってからふと、「農業と人間」という本をめくりました。
その中に「泥田での稲刈り」というページ。
「灌漑設備のなかった頃は水がたくさんあるところでお米がつくられていました。新潟平野では、革の反乱と土砂の堆積で出来た潟湖を干拓し、水田をつくっていました。いつも水があるので、泥で作業が大変でした。」
「泥の中に胸まで浸かりながらの稲刈り」
「刈り取った稲は田舟で運びました。」
いま、自分はとても整えられた田んぼでトラクターや田植え機も使い、お米づくりをしています。
その昔、ここに田んぼ自体をつくった人たちも確かに存在した。
違う地域では泥に塗れながら稲刈りをしている人たちもいた。
歴史を知ると、いかに恵まれた状況で自分が働いているのかを考えます。
この時代、ただただお米や野菜を作ったりしてるだけではダメだな。
農業でもおもしろい取り組みをどんどんしていかんと、野菜工場や自動化に取って代わられるだけ。
みんなはどんなおもしろいことしてるかな?