先日、遺伝子組み換え食品についての講演を聞きに行きました。
コープのチラシに入ってました。
参加費500円で90分の映画と講演。聞くしかない。
アメリカでは遺伝子組み換え食品の表示がありません。
つい最近表示を義務づける法律ができたらしいのですが、中身のないものになってしまったようです。
アメリカでは巨大企業の政治への圧力が強い。遺伝子組み換えの作物種子を開発販売する企業によって今まで、表示を義務づける法律もありませんでした。
しかし最近は遺伝子組み換え食品に危機感を持つ人が着実に増えているそうで、その動きがアメリカを変えつつあります。知らない人はいつまでも知らない。それはおかしい。全員が知った上で選択をすることが一番です。
といった映画と講演でした。
日本では遺伝子組み換えの流通量がとても多い。とうもろこし、大豆、菜種、綿実。。
表示はしているけれど、もっと形が変わってしまっているもの、
例えば
油、醤油、液糖(ジュースとかに入ってるやつ)、コーンフレークなどなど。
これらには表示義務がない。
ということは日本で流通している大手メーカーの上記のものはほとんど遺伝子組み換え食品が使用されています。表示には見えないけれど。
自分たちはちゃんと避けてるって思ってても全然避けれていない。
なぜなら例えば、
日本で流通している大豆の7割はアメリカから輸入されている。
他は主にブラジルやカナダ(遺伝子組み換え栽培面積世界2位と5位)。
アメリカで栽培されている大豆の94%が遺伝子組み換えで、
ということは日本で流通している大豆のほとんどが遺伝子組み換えじゃないか。。
なぜ遺伝子組み換えがこわいのか。
これは安全なのか問題がないのか危険なのか、
まだわからない、ということが一番大きい。
この技術ができて大規模に栽培が開始されたのはまだ20年ほど。
その先の影響なんて(親から子供への影響も含めて)誰にもわからない。
また、環境への影響も大きい。生物多様性を壊す恐れもある。
遺伝子組み換えの作物を栽培するためにまた新たな森林が失われる。
近年のラットを使った研究では、
生物への危険性が確認されたと発表された(ラットの2年の長期実験で。人間では数十年の意味を持つ。通常は3ヶ月実験)。腫瘍の発生。
中国ではある地域で男性の精子の異常が見られているとの指摘もある。
多くの面において危険だと考えられているから、
EU・中国・台湾・韓国・ロシアなどでは厳しい表示義務がある。
(栽培自体していても国内流通に関してはかなり厳しいという国もあるが)
というより、私は全く遺伝子組み換えの作物は必要ないと考えています。
危険とかどうこうじゃなくて、必要がない。
日本はこのままずるずると何も変わらないかもしれない。
でもそれも小さな動きから変えることができます。
自分たちについても明日からすべてを避けることはできないけれど、
少しずつ変えることはできる。
1日3食。
私たちは1日に3回も世界を変えることができます。
週末に意義ある時間を過ごしました。